VPS(大阪側)のmonacoind(qt)からUbuntu機のMultiMonaに秘密鍵を移行した時のメモ。
Dogecoinの時とほぼ同じだが、今回は作業が楽になっている。
続きを読むから。
目次
- 前提
- (d/Qt)RPCコマンドを打てるようにする
- (d/Qt)暗号化している場合はアンロック
- (d/Qt)秘密鍵まるごとエクスポート
- (Multi)新しいウォレットに秘密鍵を入れる
- 作業ファイル 抹★殺
- 余談
前提
- monacoind / monacoin-qtのバージョンが0.10.2.2以降であること。
- 今回利用するRPCコマンドがこのバージョン以降実装されたっぽい?ため。
- MultiMonaのバージョンが0.2.9以降であること。
- 0.10.2.2以降でエクスポートされる秘密鍵フォーマットに対応しているため。
(d/Qt)RPCコマンドを打てるようにする
Qtの場合はヘルプ→デバッグ ウィンドウを選び(デバッグ〜やDebug〜とある項目)、開いたウインドウのコンソール(Console)タブを選ぶ。
monacoindの場合は付属しているmonacoin-cliを使う。オプションにRPCコマンドを入力する。
例:
$ ./monacoin-cli getinfo
(d/Qt)暗号化している場合はアンロック
ウォレットを暗号化している場合はwalletpassphraseコマンドでロックを解除しておく。
walletpassphrase (パスフレーズ) 120
(d/Qt)秘密鍵まるごとエクスポート
ここからがポイント。Monacoinクライアント Ver0.10.2.2(多分)からdumpwalletコマンドが実装されているのでこのコマンドを使えば簡単にウォレット内のすべての秘密鍵をエクスポートできる。dumpprivkeyを何回も繰り返す必要ないんや。お釣り用アドレスまでエクスポートできるし。
dumpwallet wallet.key
ファイルの拡張子は.keyじゃないとMultiMonaで無理やりファイル選択しても反応しないので注意。
(Multi)新しいウォレットに秘密鍵を入れる
MultiMona側でツール→プライベートキーをインポートしますを開き、インポートからエクスポートしたファイルを指定してプライベートキーをインポートしますを押す。インポートや同期にはしばらく時間がかかる。もしかすると完全にフリーズすることもあるので注意(途中で強制終了しても自動バックアップから自動復帰するので特に問題ないかもだが)。
念の為新しいウォレットを作って(もちろんパスワードは設定しておく)インポートしたほうが吉。
作業ファイル 抹★殺
正しくインポートされたらセキュリティ上エクスポートしたファイルは完全に削除すべし。Linuxであればshredコマンドを使えばOK。いろいろ心配な人は-nオプションを付けて上書き回数を増やすこともできる。
$ shred -u -n10 wallet.key