何気に調べていたらWindowsの軽量版(最低限環境)、Windows PE(WinPE)のことを思い出した。WinPEは主にWindowsのインストールやリカバリーディスクなどに使われていたりする。
Windows版アップデータのみ用意されているBIOSのアップデートにも使えるかも?
ここではWindows 7用のWindows自動インストールキット(WAIK)を利用してWinPEのISOファイルをUbuntu上で作成してみる。続きを読むから。
WAIKをダウンロードする
WAIKにはWinPEの環境が用意されているので、これを利用する。
Download Windows® 7 用の Windows® 自動インストール キット (AIK) from Official Microsoft Download Center
上記サイトからKB3AIK_JA.ISOをダウンロードする。
参考までに、ファイルのハッシュ値も記載しておく*1。
CRC32: 26e67195 MD5: 4253e4cbdb883082a3815e113dbbb7d1 SHA1: 4450361ece937bd6ad7cee439228ce4d1525ebbb RIPEMD160: f40e61792f72f8e29f1828663d21f39719806611 SHA256: 85f083e45691220ffac167ee79fc465324cd54fdfb4043ee1df652517b4fcd8c SHA512: 1b5494ed2fee024455b33f93ca7dc960249dcfa01c8cab0df1477b6c0d986a577e872873231c044ac4c2f2ed8a232d91b9b60232cd8e2cc892bc5d428b641ffd
wimtoolsを導入する
WinPEのISO作成に必要なツールをインストールする。
~$ sudo add-apt-repository ppa:nilarimogard/webupd8 ~$ sudo apt-get update ~$ sudo apt-get install wimtools
ちなみにwimとはWindows Imaging Formatというもので、Windowsのインストール等に必要なデータが入ったディスクイメージのこと。
ISOを作成する
ダウンロードしたWAIKのISOイメージをマウントし、mkwinpeimgでWinPEのISOファイルを作成する。
~$ cd; mkdir waik ~$ sudo mount KB3AIK_JA.ISO $HOME/waik ~$ mkwinpeimg --iso --waik-dir=$HOME/waik winpe.iso ~$ sudo umount $HOME/waik
winpe.isoができあがる。
もし必要なファイルを追加したい場合はmkwinpeimgのオプションに「--overlay=(ファイルが入っているディレクトリ)」を追加すればよい。
(試していないが恐らく)指定したディレクトリの中身がWinPE上でのX:\に展開されるはず。
ちなみにWinPEの作成はWindows 7/8のインストールDVD-ROMからでも可能。この場合は--waik-dirを--windows-dirとし、DVD-ROMがマウントされているディレクトリを指定する。