以下省略!

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ドコモのIPv6シングルスタック試験APNを使ってみた

ドコモが7/1から12/3までの期間限定でIPv6シングルスタックの接続試験を行っているので試験に参加してみた。
※あくまでアプリやコンテンツがIPv6単独な環境で正常に利用できるかどうか確認する、提供事業者のための試験
※速度チェックはしていないのであしからず

IPv6シングルスタックって?

簡単に言えばIPv6アドレスだけを端末に割り当て、IPv4通信はゲートウェイ(NAT)で変換した上で行ってしまおうという手法。
IPv4アドレスの枯渇によりIPv4アドレスを割り当てるのが困難になっている今、枯渇することがほぼないIPv6アドレスを活用しようというものである。
NAT64の技術が使われている。

設定

APNをv6ft.spmode.ne.jpに変えるだけだが、iOSの場合はキャリア設定で固定されているためサイトからAPN構成プロファイルをインストールしてAPNをv6ft.spmode.ne.jpに強制指定する必要がある。
もし物理SIM+eSIMの2枚挿し(DSDV)状態の場合は、プロファイルをインストールする前に必ずモバイルデータ通信先をドコモに設定しておかないとAPNが正しく適用されない場合がある。

確認

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HE社のNetwork ToolsというAppでInterface Informationを開いた時の画面。PDP_IP0にfe80:から始まるリンクローカルアドレスと240a:61:bf6::/48のPrefixなIPv6アドレスのみが割り当てられていることが確認できる。

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Net AnalyzerというAppでpingを飛ばしてみるとIPv4アドレスに飛ばしているにも関わらず、64:ff9b::から始まるIPv6アドレスが出現する。これがNAT64でIPv6アドレスに変換されたIPv4アドレスとなる。

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確認したところインターネット側のIPv4アドレスはIPv6シングルスタック用の逆引きできないIPが使われていた(※画像のサイトはIPを逆引きしない)。通常のspモードのAPNであればspmode.ne.jpなホスト名が出てくるはず。

システム運用情報によると+メッセージが使えない場合があると書いているだけで、他は特にエラーなどの異常は起きていない。

ちなみに

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楽天モバイルは最初からIPv6シングルスタックな模様。IPv4アドレスにIPv6シングルスタックであることを表す192.0.0.1が振られている。
IPv6は240b:c010:440::/48のPrefixのようだ(VoLTEは240b:c020:821::/48っぽい)。
非対応端末があるのはIPv6シングルスタック非対応だからかもしれない。

ドコモのVoLTE用IPv6アドレスPrefixは240a:a:4823::/48っぽい。